病理実験。   

2005年 09月 18日

歯医者さんのブログを拝見してて、あたしも学生時代の事を思い出したので書いてみます。

あたしは、臨床検査技師になるべく、学校に通い頑張っておりました。
臨床検査技師って、世間ではあまり知られていないように思われますが、結構いろんな事こなします。

心電図とか脳波とかとるのも、血液型調べるのも、尿検査するのも、はたまた寄生虫調べるのもうちらの仕事です。
病院とかは大抵、それぞれ部屋に分かれてますから、全てをこなすって事にはそうそうならないと思いますが、個人病院なんかだとやるんでしょうね。
でも、今は検査センターに委託するのが常でしょう。

そんな中に、病理という科目があります。
名のとおり、病気の原因を組織レベルで判断する事です。
死体解剖もさせて頂いた事もあります。

あたしたちは、病気について学ぶ事はもちろんのこと、顕微鏡で観察するためのスライドを作るのも仕事です。

これを作るためには、まず、臓器から病変部分を切り、パラフィン固定してブロックを作り、削り、切片というものを作ります。
その後、いろいろな工程の後、染色してスライドとします。

しかし、病変なんてそうそうないですから、普通の状態の臓器を使います。

って言ったって、人様に『臓器くださ~い』なんて、軽いタッチで言えることじゃございません。
ので、うちの学校では豚さんを使いました(確か、臓器が人間に一番近いんじゃなかったかな?)

豚さんと言っても内臓だけをお借りします。
実験室に行くと、ドーン!と置いてありました。
大迫力です。
しかし、肉食の人間にとっては、臓器だけ置いてあっても、そんなに驚くことではないです(←そんなことない?)

ここから、必要な臓器を取り出し、ブロックを作ります。
ここまでしとけば、いつでも切片は作れますから。

いそいそとみんなで作り、一通り終わったら・・・

料理します。

えぇ、豚さんを。。。
腸を頂きまして・・・

そうです。
『もつなべ』です。

臨床検査技師はほとんど女性が占めています。
ですから、和気あいあいと料理は進んでいきます。

『きゃ~、腸からゼッケン出てきたぁ☆』

なんてほざきながら。

我ながら、恐ろしいですね。。。
でも、豚さんに感謝しつつ、おいしく頂きました。

ありがとうね、豚さん。
おかげで、臨床検査技師になれましたよ。
しかし、切片なんて、この先も作ることは無いんですけどね・・・企業勤めですから。
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